はじめての方も読めるよう、専門用語はカンタンな言葉に言い換えながら解説します。「なんとなく聞いたことある」レベルの知識で大丈夫です。
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Bitget Funding Rate Arbitrage の現実 — 検証で見えた3つの隠れコスト
最終更新: 2026-05-05
Funding Rate を取りに行く現物買い+先物ショートのデルタニュートラル戦略は、理論上はリスクほぼ無しと言われがちです。実際に1ヶ月運用してみた結果、想定外のコストが3つありました。
戦略の理論
USDT建ての無期限先物では、ロングが優勢な時にロング側がショート側にFunding Rateを支払います。現物を買って先物をショートすることで、価格変動の影響を相殺しつつ、Fundingだけを受け取れます。年率換算20-50%級のFunding Rateが付く銘柄も珍しくありません。
実際に動かして見えたコスト 1: スプレッドと約定スリッページ
板の薄い銘柄でデルタニュートラルを組もうとすると、現物と先物の両方で板を食います。例えば年率30%のFundingでも、エントリー時に往復0.4%のスプレッドを払えば、Funding獲得期間が短い場合に赤字になります。
コスト 2: 取引所の入出金・建玉手数料
Bitgetは現物のメーカー手数料が0.1%、先物が0.02%程度。1往復で0.24%程度のコストが発生します。年率20%のFundingでも、月に何度もエントリー/エグジットを繰り返すと、コストが期待利益を食います。
コスト 3: Funding Rateの変動リスク
Funding Rate は8時間毎に再計算されます。エントリー時に+0.05%だったRateが、4回後には-0.02%になっていることも珍しくありません。「Funding が反転したらすぐクローズ」のロジックを入れないと、いつの間にか支払う側になります。
1ヶ月の実績 (DRY_RUN シミュレーション)
| 項目 | 金額/値 |
|---|---|
| 運用資金 | 1,000 USDT |
| エントリー回数 | 14回 |
| Funding 受取総額 | +18.20 USDT |
| 手数料合計 | -6.40 USDT |
| スプレッドコスト | -3.10 USDT |
| 純損益 | +8.70 USDT (約0.87%/月) |
運用ロジック (擬似コード)
# 8時間毎に実行
def cycle():
candidates = top_funding_pairs(min_rate=0.05, max_count=3)
for sym in candidates:
if not in_position(sym):
spread = (ask_spot - bid_perp) / mid
if spread < 0.002: # 0.2%未満なら入る
buy_spot(sym, qty)
short_perp(sym, qty)
else:
if funding_rate(sym) < 0.0:
close_position(sym)
API接続の注意
2026年5月現在、Bitget API は地域 (日本IP) でアクセス制限が入る場合があります。VPN経由か、許可されている取引所 (Bybit/OKX等) への切替を検討してください。
まとめ
Funding Rate Arb は「リスクほぼ無し」ではなく「リスクが見えにくい」戦略です。年率10-20%リターンは期待値として妥当ですが、コスト3点を入れると実質は半分になります。100万円規模なら月数千円〜1万円台がリアルなところでしょう。複利と他戦略との組合せで価値が出るタイプの戦略だと感じています。
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