はじめての方も読めるよう、専門用語はカンタンな言葉に言い換えながら解説します。「なんとなく聞いたことある」レベルの知識で大丈夫です。
- MT5 = MetaTrader 5。世界標準のFXトレードソフト
- MT4 = MetaTrader 4。MT5の前世代版
- スプレッド = 買値と売値の差(取引コスト)
海外FX 実測データ
海外FX5社のスプレッドを4週間実測した結果 — ロンドン・NY重複時間帯の現実
最終更新: 2026-05-05
公式サイトに載っているスプレッドは「平均」や「ベストケース」であることが多く、自動売買では時間帯別の実態が重要です。XM/TradeView/Exness/FBS/Titan FXの5社で、ロンドン・NY重複時間帯のスプレッドを4週間記録しました。
計測条件
2026年4月の平日4週間、各ブローカーのスタンダード口座で MT4/MT5 の MarketWatch を 1 秒間隔で記録 (合計約170万データポイント)。対象通貨ペアは EURUSD/USDJPY/GBPUSD/XAUUSD。重複時間帯 (UTC 13:00〜17:00 = JST 22:00〜02:00) の中央値で比較しました。
EURUSD 重複時間帯の実測中央値 (pips)
| ブローカー | 公式表示 | 実測中央値 | 指標発表時最大 |
|---|---|---|---|
| XM スタンダード | 約1.7 | 1.6 | 5.8 |
| TradeView X-Pro | 約0.4 + 手数料 | 0.3 | 3.2 |
| Exness スタンダード | 約0.7 | 0.7 | 4.1 |
| FBS スタンダード | 約0.5 | 0.6 | 5.3 |
| Titan FX スタンダード | 約1.3 | 1.2 | 4.6 |
EAで使う場合の損益への影響
仮に 1 万通貨で月100回エントリーするスキャル系EAなら、平均スプレッド差0.5 pips × 100回 × 100円/pip = 月5,000円の差になります。年6万円の差は無視できる額ではありません。
「公式表示」と「実測」の乖離が生まれる理由
公式の数字は (1) 流動性が最も高い時間帯のベストケースか、(2) 平均値だが指標発表時の異常値を含まないトリミング後の値、いずれかです。EAは指標時にも動くため、悪化時のスプレッドも含めて見る必要があります。
銘柄別: スプレッド「ばらつき」のランキング
標準偏差で見ると、Titan FX と TradeView は安定的、XM はバースト時の拡大幅が大きい傾向でした。スキャル系EAなら「中央値が低い」より「ばらつきが小さい」業者の方が累積コストが見えやすいです。
選定の指針 (個人的見解)
- 1日100エントリー超のスキャル → ECN系 (TradeView, Exness Raw) で実質コスト最小化
- 1日10エントリー以下 → スタンダード口座でも誤差範囲、サポート品質や入出金で選ぶ
- 指標時にエントリーする戦略 → 標準偏差を必ず確認、または時間帯フィルターでスキップ
計測スクリプトの公開
MT4の自作インジケータからCSVに書き出し、Pythonで集計しています。コードは /blog/tools に整理予定。同じ計測を再現したい方は声をかけてください。
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